2005年 01月 30日
どぶ |
■どぶというものはあちこちでフタ開けてぽかーんっとあって、油断してるばかものの財布から金を吸い込むことになっている。どぶの深さはくるぶしまでだったり腰まではまって抜けられなくなったりまあ色々。ハタから見ればコメカミまでどぶに吸いこまれてんのに、本人気づいてなかったりとか、気づいてんだけどいいでしょうが!!って開き直ってたりとかそのへんがまたややこしい。例えばチームバビロンの方々が各種危険物に費やした金をどぶに放ったといっていいのかどうか。
■俺の最近のどぶ。来月の展示会用に什器を作っているのですが、搬入出の関係で、できるだけコンパクトにするために、全部一回組んだ後バラしてまた向こうで組み立てる方式を採っている。前回出展時、組み立て用の電動ドリルをケチってアダプター式のやつ買ったら、いざ会場に行ったら電源来てなくて、半べそかきながら電動ドリル手で回して組み立てるハメになってしまった。それに懲りて今回はヤフーでみっけた安い充電式のやつ買ったんだけど、これがひどかった。どぶ。「アタッチメントがなんと92種類!!」というのに釣られて大喜びだったんだけど、、早速ドリルで穴開けてたら一発で折れた。なんじゃこりゃーと思ったものの、なんつったって92種類ですから。まだまだ換えはある。別の種類の刃使ってたら、今度はグニャーンって曲がった。昔のマンガかよ。超合金金庫にドリル当てたらグニャグニャで効果音がホワホワホワーンみたいな。でも俺当てたの木だよ、木。木に負けるドリルって何なんだよ。おまけに充電が速攻で切れて、結局ドライバーで仮組みするハメに。まあ、いざ現場でそんな有様になんなかっただけ良かったけど。最近のメイドインチャイナは大分頼りになると思ってたんだがなあ。
■今までで一番深いどぶはクレーン免許だな。十年近く前、駅の地下で穴掘ってた。ここ江戸時代かよ!みたいなアナログな現場で、尋常じゃない暑さの中、全部手掘りでツルハシ振って、でっかい岩とかどっこいせえって掘って集めてモッコに乗っけてた。佐渡金山とかあんな感じだったんだろうなあ。島流し。ションベン漏らしてんじゃねえの?ってくらい汗じゃあじゃあかいてるジジイに、だいじょぶですか?って聞いたら、「バカヤロー!おらあ30年土方やってんだ!」なんて威張ってんのに次の日から来なくなっちゃったりとか。で、そんな有様でへとへとになって集めた土砂を、ホーム上からちっこいクレーンで吊って運ぶんだけど、そのクレーンのおやじがすげー楽そうなんだよ。俺らが必死こいてるころぼーっと煙草吸ってて、土砂が溜まると「ハイー18番線クレーン入りマース」とかお約束のギャグ飛ばしつつ、ぴこーんって吊り上げるだけ。そんで、日当聞いたら俺の倍なの。穴の底からモッコが吊られていく様は、お釈迦さんが垂らした蜘蛛の糸のようで、上は極楽下は地獄。やってらんねえと決意して、お盆休みに合宿免許でクレーン免許取りに行った。自動車の合宿免許と同じとこでクレーンやってるっつうのも今思えばわけわかんねえけど。なーんもない田んぼの真ん中で、車の合宿生はなんか楽しそうに男女入り乱れてよろしくやってる中、汚ねえじじいどもと一緒にクレーンの教習。空き時間もなんもやることないから、田んぼのあぜ道に立ってた。せっかくの若い夏休みを。クレーンの運転は鉄人28号みたいでちょっと楽しかったけど。卒検はドラム缶ぶるーんって振り回した後直径1Mの円の中にぴたっと置くというやつだった。で、卒検も千葉のどっか山ん中であった学科試験も無事終わり、免許を手にしたわけですが、俺の妄想の中では、免許交付所の外には手配師みたいなおやじがいっぱいいて、「ハイ日当ニ万五千円!」「こっちは三万出すよー」みたいな感じで引く手あまたの売り手市場のはずだったのに、ただアブラゼミが鳴いてるだけだった。それ見越してお盆前に穴掘り会社辞めてたのに。どーすんだよこれからよ!!と途方に暮れた。その後も根性ないのであちこちの肉体労働を転々としましたが、クレーンの免許を使うことは無かった。一回だけ、どっかのビル現場で、おめー免許持ってんだろといわれ、ちっこいタワークレーン動かしたら、吊った荷がぶるんぶるん揺れて隣のビルぶっ壊しそうになった。冷や汗かいて泣いたよ。免許使ったのはこの時だけだ。合宿免許代その他諸々で三十万以上使った。冷や汗かき賃三十万。一滴三万くらいか?高い。高過ぎる。大どぶ。今でも捨てれず持ってる免許でうすら笑い浮かべてる若い俺を見るたびむしゃくしゃする。
■さて、肝心のボンベイジュースは俺にとってお客様にとってどぶなのかどうかというコメントは差し控えさせていただきたい。
■俺の最近のどぶ。来月の展示会用に什器を作っているのですが、搬入出の関係で、できるだけコンパクトにするために、全部一回組んだ後バラしてまた向こうで組み立てる方式を採っている。前回出展時、組み立て用の電動ドリルをケチってアダプター式のやつ買ったら、いざ会場に行ったら電源来てなくて、半べそかきながら電動ドリル手で回して組み立てるハメになってしまった。それに懲りて今回はヤフーでみっけた安い充電式のやつ買ったんだけど、これがひどかった。どぶ。「アタッチメントがなんと92種類!!」というのに釣られて大喜びだったんだけど、、早速ドリルで穴開けてたら一発で折れた。なんじゃこりゃーと思ったものの、なんつったって92種類ですから。まだまだ換えはある。別の種類の刃使ってたら、今度はグニャーンって曲がった。昔のマンガかよ。超合金金庫にドリル当てたらグニャグニャで効果音がホワホワホワーンみたいな。でも俺当てたの木だよ、木。木に負けるドリルって何なんだよ。おまけに充電が速攻で切れて、結局ドライバーで仮組みするハメに。まあ、いざ現場でそんな有様になんなかっただけ良かったけど。最近のメイドインチャイナは大分頼りになると思ってたんだがなあ。
■今までで一番深いどぶはクレーン免許だな。十年近く前、駅の地下で穴掘ってた。ここ江戸時代かよ!みたいなアナログな現場で、尋常じゃない暑さの中、全部手掘りでツルハシ振って、でっかい岩とかどっこいせえって掘って集めてモッコに乗っけてた。佐渡金山とかあんな感じだったんだろうなあ。島流し。ションベン漏らしてんじゃねえの?ってくらい汗じゃあじゃあかいてるジジイに、だいじょぶですか?って聞いたら、「バカヤロー!おらあ30年土方やってんだ!」なんて威張ってんのに次の日から来なくなっちゃったりとか。で、そんな有様でへとへとになって集めた土砂を、ホーム上からちっこいクレーンで吊って運ぶんだけど、そのクレーンのおやじがすげー楽そうなんだよ。俺らが必死こいてるころぼーっと煙草吸ってて、土砂が溜まると「ハイー18番線クレーン入りマース」とかお約束のギャグ飛ばしつつ、ぴこーんって吊り上げるだけ。そんで、日当聞いたら俺の倍なの。穴の底からモッコが吊られていく様は、お釈迦さんが垂らした蜘蛛の糸のようで、上は極楽下は地獄。やってらんねえと決意して、お盆休みに合宿免許でクレーン免許取りに行った。自動車の合宿免許と同じとこでクレーンやってるっつうのも今思えばわけわかんねえけど。なーんもない田んぼの真ん中で、車の合宿生はなんか楽しそうに男女入り乱れてよろしくやってる中、汚ねえじじいどもと一緒にクレーンの教習。空き時間もなんもやることないから、田んぼのあぜ道に立ってた。せっかくの若い夏休みを。クレーンの運転は鉄人28号みたいでちょっと楽しかったけど。卒検はドラム缶ぶるーんって振り回した後直径1Mの円の中にぴたっと置くというやつだった。で、卒検も千葉のどっか山ん中であった学科試験も無事終わり、免許を手にしたわけですが、俺の妄想の中では、免許交付所の外には手配師みたいなおやじがいっぱいいて、「ハイ日当ニ万五千円!」「こっちは三万出すよー」みたいな感じで引く手あまたの売り手市場のはずだったのに、ただアブラゼミが鳴いてるだけだった。それ見越してお盆前に穴掘り会社辞めてたのに。どーすんだよこれからよ!!と途方に暮れた。その後も根性ないのであちこちの肉体労働を転々としましたが、クレーンの免許を使うことは無かった。一回だけ、どっかのビル現場で、おめー免許持ってんだろといわれ、ちっこいタワークレーン動かしたら、吊った荷がぶるんぶるん揺れて隣のビルぶっ壊しそうになった。冷や汗かいて泣いたよ。免許使ったのはこの時だけだ。合宿免許代その他諸々で三十万以上使った。冷や汗かき賃三十万。一滴三万くらいか?高い。高過ぎる。大どぶ。今でも捨てれず持ってる免許でうすら笑い浮かべてる若い俺を見るたびむしゃくしゃする。
■さて、肝心のボンベイジュースは俺にとってお客様にとってどぶなのかどうかというコメントは差し控えさせていただきたい。
by bombayjuice
| 2005-01-30 15:49
| 雑記